- 革財布をきれいに保ちたいけどコツはあるの?
- お手入れが必要って言うけど毎日やらないとダメ?
- オイルとかクリームはどうやって選べばいい?
革製品を持つとこういった悩みが出てきますよね。
革製品は、さまざまな加工を施し製品になっています。
それゆえメンテナンスをしないと、キズや汚れ、カビや水染みなど革がすぐに痛んでしまいます。
なぜなら革はなめし加工することで、腐敗などを防いでいるからです。
なめし加工を長く保つことで、革は長持ちします。
長持ちさせるコツがお手入れです。
この記事では革製品愛用歴17年以上の私が、誰でもできる革製品のお手入れ方法を詳しく解説します。
この記事を読むと、革製品のお手入れ方法や、道具の選び方、お手入れ頻度などがわかります。
結論は、愛着をもって使い適度にお手入れすることです。
頻繁なメンテナンスやオイル、クリームをたくさん塗る必要はありません。
革製品のメンテナンス方法を解説
なぜお手入れをしないとダメなのか。
私達の肌も日々のお手入れを必要とします。
それと同じで、革製品も汚れを落としたり油分を補給(保湿)したりが必要になります。
これは動物の皮を使った天然革の特徴です。
お手入れをしないとすぐに痛んでしまいますが、適度にお手入れをしていくことで驚くほど長持ちします。
動物の皮が革製品になるまでの成り立ちなどは、こちらの記事をチェックしてください。
【目的別】お手入れに必要な道具
お手入れに必要な道具を一覧にしました。
目的に応じて使用する道具も変わりますので注意してください。
おすすめお手入れ道具
目的 | おすすめ道具① | おすすめ道具② | おすすめ道具③ |
日々のお手入れ | ブラシ | きれいな布 | オイルorクリーム |
汚れ対策 | ブラシ | きれいな布 | クリーナー |
キズ・擦れ対策 | クリーナー | クリーム | かっさ棒 (コードバン) |
水濡れ対策 | 防水スプレー | ||
色落ち対策 | 防水スプレー | クリーム(色付き) |
色落ちした場合は、購入元で再染色ができる場合があります。
購入元に再染色可能か確認しましょう。
【目的別】お手入れのタイミング
どのくらいの頻度でお手入れが必要か目的別に解説します。
革の状態によってお手入れの頻度は変化しますので、おおよその頻度となります。
参考としてください。
ポイントは適度に行うこと、やりすぎないことです。
日々のお手入れ
・月一回程度を目安にお手入れをしましょう。革の状態を見て回数を調整しましょう。
汚れ対策
・ふき取りが必要なくらい汚れたとき。汚れが気になってきたとき。
汚れが気になるところをきれいな布で拭き取りましょう。
拭き取りで落ちない汚れは、専用のクリーナーを使って拭き取ります。
キズ・擦れ対策
・キズができたとき。表面が擦れてきてしまったとき。
キズの中や断面に汚れがついていると腐敗の原因になります。
きれいにブラッシングした後、保湿クリームを塗りましょう。
これだけである程度のキズは補修が可能です。
コードバンは、浅いキズであればかっさ棒を使ってリペアできます。
この方法で補修できないキズは修理が必要になるかもしれません。
購入元に相談しましょう。
水濡れ対策
・新品使用前。使用後は日々のお手入れ時に。
購入して使い始める前に、防水スプレーでコーティングすることがおすすめです。
防水スプレーのコーティングは徐々に効果が薄くなります。
使用後は日々のお手入れのタイミングで防水スプレーをしましょう。
防水スプレーを吹き付けすぎると水染みになることがあります。
革から離して軽く吹きかける程度で大丈夫です。
一度に大量に吹きかけるのではなく、こまめに吹きかけるのを意識しましょう。
色落ち対策
・新品使用前。色落ちを感じた時。
色落ちする原因の多くは、水濡れや汗などです。
購入して使い始める前に、防水スプレーをすることである程度防ぐことができます。
多少の色落ちは、エイジングの一種ですので経年変化を楽しみましょう。
色落ちが気になるときは、色付きの保湿クリームが効果的です。
色付きの保湿クリームは、色が合うように気をつけましょう。
購入元に相談して再染色可能か確認しプロにお願いするのも手です。
簡単お手入れの手順を5ステップで解説
基本となる日々のお手入れを5ステップで解説します。
誰も簡単にできます。ここでもポイントは、やりすぎないことです。
STEP1:中身を出す
中身が入ったままだと、ブラッシングやクリームを塗るのにムラができてしまいます。
中身は必ず出して、出す際にキズなども一緒に確認しましょう。
また、中身を入れたままお手入れを続けると革にクセができてしまいます。
中に入れているカードの掃除も一緒にできるので一石二鳥です。
STEP2:ブラッシング
豚毛などのやわらかいブラシで革の表面やほこりの溜まりやすい部分などをブラッシングします。
特に糸が縫い込まれている部分はクリームや汚れが溜まりやすいので重点的にやりましょう。
ブラッシングの注意点は、やわらかい豚毛のブラシなどを使用して軽くブラッシングすることです。
強く擦ると、革を傷つけるだけでなくやわらかいブラシを使っている意味もありません。
STEP3:保湿クリーム(オイル)を塗る
きれいな布(できれば未使用)で、指先に少量のクリームやオイルを取り表面にまんべんなく塗ります。
クリームやオイルの量は小指の指先程度で大丈夫です。
塗りすぎると乾くのに時間がかかったり、べたつきや染みの原因となります。
STEP4:乾かす(クリームやオイルを馴染ませる)
ここで小休止。クリームやオイルが馴染むまで乾かしましょう。
目安は、ベタベタ感がなくなってくる程度です。
約一時間程度を目安にしましょう。
STEP5:乾拭きで艶出し
きれいな布(できれば未使用)で乾拭きをします。
余分なクリームをふき取り、クリームが馴染み艶が出てきます。
以上、5STEPで完了です。
誰でもこの手順を守れば革のお手入れができます。
また、ここまでの手順を毎回できないという方は、きれいな布で乾拭きするだけでもお手入れになります。
きれいな布で乾拭きするだけででも、人の手から移った油や、革に元から浸み込んでいる油分で革の表面を守ることができます。
もちろん汚れが落ちなかったり保湿ができなかったりが発生しますので注意してください。
ケース別のお手入れ方法は、お手入れのタイミングをチェックしてください。
革種類によって方法が変わる?
革には、銀面を持っている革と銀面のない起毛された革など多くの種類があります。
素材や加工種類によってお手入れ方法は変わります。
革(素材)の特徴や、加工の特性を活かすためにも種類に応じたお手入れを心がけましょう。
お手入れが難しければ専門のクリーニング業者に依頼を
日々のお手入れが難しい方や、専門の業者に任せたい方は、革専門のクリーニング業者にお願いしましょう。
クリーニング業者には、革のクリーニングにあわせて補修などもおこなってくれます。
日々のお手入れを欠かさない方も半年~一年に一回はクリーニング業者にお願いするのがおすすめです。
まとめ:初心者でも簡単
改めてこの記事をまとめます。
この記事では、ケース別のお手入れ頻度やお手入れ方法について解説しました。
この記事のまとめ
・お手入れは初心者の方でも簡単にできる方法ばかりです。
・毎日使用する革製品です。愛着を持ってお手入れしましょう。
・きちんとお手入れを続ければ何年も持つことができます。
・革もだんだんと育ちエイジングを楽しめます。
エイジングは、日々のお手入れから始まります。
愛着をもって革を育ててください。